シャープはこのほど、管理職と一般社員を対象にした給与カットや賞与減額などの経営改善施策を2013年度下期(同年10月~2014年3月)も継続して実施することを取締役会において決定し、労働組合に協議の申し入れをした(ニュースリリース)。協議後に申し入れ内容に変更がなければ、同施策による2013年度の固定費削減額は約100億円になる見込みだ。

 管理職に対しては、対象期間(2013年10月~2014年3月)中、給与を5%減額し、2013年12月賞与を半分に減額する。2012年10月~2013年9月は、給与10%減を実施中で、2013年6月賞与は約30%減額した。

 一般社員に対しては、労働組合に受理されれば、対象期間中、給与を2%減額し、2013年12月賞与を半分に減額する。2012年10月~2013年9月は、給与7%減を実施している。

 このほか、時間外等手当割増率の法定基準までの引き下げや、出張関連手当の引き下げ、福利厚生制度の休止などの施策を2012年10月~2013年9月中、一般社員に対して実施している(管理職に対してもこれらの一部を実施)。これらも労働組合に受理されれば継続する予定だ。