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富士通セミコン、全周囲立体モニタ用の車載SoCに接近物検知機能を追加

  • 木村 雅秀=日経BP半導体リサーチ
  • 2013/05/16 16:50
  • 1/2ページ

富士通セミコンダクター アドバンストプロダクト事業本部 映像ソリューション事業部長の脇本康裕氏
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画像処理SoC「MB86R24」
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 富士通セミコンダクターは2013年5月16日、自動車の全周囲を任意の視点で立体的に確認できる「全周囲立体モニタシステム(OMNIVIEW)」用の画像処理SoCの第3世代品「MB86R24」を開発し、関連ソフトウエアとともに2013年8月からサンプル出荷を開始すると発表した(リリース関連記事)。今回新たに人や自転車などの接近物を運転者に知らせる「接近物検知機能」を搭載している。

 全周囲立体モニタシステムは、自動車の前後左右に取り付けたカメラの画像を3次元曲面に投影・合成することによって、全方位を任意の視点で表示できるシステム。富士通セミコンでは、同システム向けの画像処理SoCを2010年から手がけており、第1世代品、第2世代品とも、既に国内大手自動車メーカーに採用されている。

全周囲立体モニタシステムに接近物検知機能を追加
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 複数のカメラ画像から自動車の周囲を俯瞰できる技術は他社も手がけているが、「自由に視点を移動できるシステムは他社にはない」(富士通セミコンダクター アドバンストプロダクト事業本部 映像ソリューション事業部長の脇本康裕氏)とする。全周囲立体モニタシステムに接近物検知機能を搭載したのも「世界初」(同氏)としている。なお、接近物検知機能は、富士通研究所と共同開発したアルゴリズムを利用している。この機能はソフトウエアで実装しているため、前世代品のSoCでも動作する。

全周囲立体モニタシステムの仕組み
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 今回の画像処理SoCなどを含む同社 映像ソリューション事業部全体で2015年に200億円、2017年に500億円の売り上げを目指す。

映像ソリューション事業部の戦略
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CPU性能を2倍、GPU性能を5倍へ

 今回のMB86R24は前世代品に比べてCPUやGPUの性能を向上させている。前世代品ではCPUにシングルコアの「ARM Cortex-A9」を搭載していたが、今回はデュアルコアのARM Cortex-A9を搭載し、性能を約2倍に高めた。なお、プロセサ・コアの動作周波数は前世代品と同じ533MHz。

CPUやGPUを強化
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 GPUは前世代品の富士通製3次元グラフィックス・エンジンから、今回は英Imagination Technologies社の「PowerVR SGX543-MP1」に変更し、性能を約5倍に改善した。今回の車載SoCでは「ハードウエア技術になるべく標準的な技術を採用し、ソフトウエア機能で差異化を図る」(脇本氏)という開発方針を採っており、自社製のグラフィックス・エンジンにこだわっていない。

ソフトウエアで差異化
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 カメラからのビデオ入力数は、前世代品ではフルHDが1本、HDが3本の計4本に対応していたのに対し、今回は6本のフルHD入力に対応した。これによって、大型車両において6個のフルHDカメラを使った全周囲立体モニタシステムを実現できる。

 今回の画像処理SoCは、車載用以外にも家庭用や産業用など、さまざまな用途に利用できる。例えば、住宅周囲の監視目的などに利用する場合、カメラ入力数の多さが重要になるという。チップを多数利用することで、カメラ入力数を増やすことができる。

住宅用途では、より多くのカメラが必要
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統合HMIシステムを狙う

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