国内スマートフォン販売台数の動向
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販売チャネルの動向
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 ジーエフケー(GfK) マーケティングサービス ジャパンは、日本国内の携帯電話機専門店および家電量販店におけるスマートフォンの販売数量動向を発表した(同社のリリース掲載サイト)。2013年1~3月の国内スマートフォン販売台数は前年同期比9%増となり、過去最高を記録した。好調な販売の背景には、従来型携帯電話機(フィーチャーフォン)からスマートフォンへの移行に加え、スマートフォンの買い替え需要があるという。スマートフォン市場が急拡大した2010年から2年が経ち、「割賦支払いを終えたスマートフォン利用者が端末を順次、買い換えている」(ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン)とみられる。

 同社が2012年10~12月に実施した国内消費者調査(18歳以上の携帯電話機購入者約400名が対象)では、スマートフォンからスマートフォンへの買い替えサイクルは1.7年となり、2年を下回った。内閣府の消費動向調査によれば、2012年における携帯電話機全体の買い替えサイクルは3.3年だった。スマートフォン利用者の買い替えサイクルはその約半分と短い。端末機能の進化に伴い、「今後もスマートフォンからスマートフォンへの旺盛な買い替え需要が販売台数を押し上げる」(ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン)見通しだ。

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンによれば、国内スマートフォン市場では、携帯電話機専門店が家電量販店に対して存在感を高めているという。スマートフォンの全販売台数に占める携帯電話機専門店の占有率は、2010年には65%にとどまっていたのに対し、2012年末には80%にまで伸びた。専門店におけるスマートフォン販売コーナーの増床や、より広い店舗への移転といった取り組みが背景にある。2013年1~3月における専門店でのスマートフォン販売台数は前年比14%増であり、市場全体の成長を牽引した。