半導体製造 プロセス技術や工場の動向を知るための
 

【決算】NANDが好調な東芝、2013年度は3次元NANDや増産に向けた投資も検討

木村 雅秀=日経BP半導体リサーチ
2013/05/08 20:07
印刷用ページ
決算説明をした東芝 代表執行役専務の久保誠氏
決算説明をした東芝 代表執行役専務の久保誠氏
[クリックすると拡大した画像が開きます]
2012年度のセミコンダクター&ストレージ部門の業績内訳
2012年度のセミコンダクター&ストレージ部門の業績内訳
[クリックすると拡大した画像が開きます]
セミコンダクター&ストレージ部門の四半期別営業損益
セミコンダクター&ストレージ部門の四半期別営業損益
[クリックすると拡大した画像が開きます]

 東芝は2013年5月8日に開催した2012年度決算説明会において、セミコンダクター&ストレージ部門の業績の詳細について説明した(リリース説明会の資料関連記事)。

 2012年度のセミコンダクター部門の売上高は、対前年度比8%減の9029億円。この内訳は、ディスクリート(半導体)が同10%減の1507億円、システムLSIが同15%減の2232億円、メモリが同4%減の5290億円となっている。HDDやSSDなどを含むストレージ部門は同0.2%減の3952億円だった。

 2012年度のセミコンダクター&ストレージ部門の営業利益は、対前年度比231億円増の958億円となった。この内訳は、2012年12月に連結子会社化したマスク描画装置メーカー、ニューフレアテクノロジーの営業利益(2012年度決算に含まれる約3カ月分)が50億円弱、ストレージ部門が200億円強、その他が50億円強、残りのほとんど(約650億円)がメモリ(NANDフラッシュ・メモリ)となっている。なお、ディスクリートとシステムLSIの営業損益は「ほぼブレークイーブンだった」(決算説明をした東芝 代表執行役専務の久保誠氏)という。システムLSI事業は構造改革によって収支が改善している。

 また、2012年度のセミコンダクター&ストレージ部門の営業利益を四半期別に見ると、第1四半期が91億円、第2四半期が200億円、第3四半期が297億円、第4四半期が370億円だった。

 2013年度のセミコンダクター部門の売上高は、対前年度比9%増の9800億円を見込む。この内訳は、ディスクリートが同6%増の1600億円、システムLSIが同3%増の2300億円、メモリが同12%増の5900億円となっている。ストレージ部門は同13%増の4450億円を見込む。

 2013年度のセミコンダクター&ストレージ部門の営業利益は、対前年度比342億円増の1300億円を見込む。この内訳は、ニューフレアテクノロジーが200億円弱、ストレージ部門が100億円強、残りのほとんど(約1000億円)がメモリとなっている。ディスクリートとシステムLSIに関しては「少しでも利益を出したい」(久保氏)とする。

 セミコンダクター&ストレージ部門の設備投資は、2012年度が940億円だった。2013年度は対前年度比81%増の1700億円を見込む。この内訳は、(1)増産に向けた四日市工場第5製造棟 第2期の建屋投資、(2)1Ynm世代(10nm台の第2世代)への微細化投資、(3)東芝が次世代メモリの本命と位置付ける3次元NANDフラッシュ・メモリ「BiCS」への投資となっている。このうち、(1)と(3)に関しては市場の動きを見ながら投資時期を決めるとしているが、(2)に関しては「実現でき次第、投資を行う計画」(久保氏)である。1Ynm世代では今後、「TLC(3ビット/セル)の技術をどう立ち上げるかが大きな課題になる」(同氏)という。BiCSの量産開始時期は「2015年以降」(同氏)とした。

ここから先は日経テクノロジーオンライン有料会員の方のみ、お読みいただけます。
・会員登録済みの方は、左下の「ログイン」ボタンをクリックしてログイン完了後にご参照ください。
・会員登録がお済みでない方は、右下の「有料会員に申し込む」ボタンをクリックして、申し込み手続を完了させてからご参照ください。

【9月15日(火)開催】触るインタフェース(応用編)
~ウエアラブルと身体性から読み解く次世代インタフェース~


ウエアラブルデバイスで触覚情報を利用するための基礎と最新技術や、全身触覚と身体性に着目した新しい触覚インタフェースの新潮流について解説する。この分野に精通する3人の講師が、様々な研究開発例とその実装方法を紹介する。詳細は、こちら
会場:BIZ新宿 (東京・西新宿)

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング