アルプス電気は2013年4月30日、2013年3月期(2012年4月~2013年3月)の連結決算を発表した。売上高は前期比3.8%増の5464億円、営業利益は同54.8%減の68億円だった。ゲーム機、パソコン、テレビ向けが落ち込んだのに加え、スマートフォン向けが顧客の計画変更により伸び悩んだ点が利益を押し下げた。一方、車載向けは好調で、電子部品事業では車載向けが初めて売上高の5割を超えた。

 電子部品事業は、売上高が前期比0.3%減の2680億円、営業利益が同95.0%減の2億円だった。このうち車載向けの売上高は同5.7%増の1400億円。自動車メーカーへの拡販により、インパネ、ドア・モジュール、通信モジュールなどが増加したという。一方、民生その他向けの売上高は同6.1%減の1280億円。スマートフォン向けのカメラ・アクチュエータやスイッチは伸びたものの、その他の民生向けが低迷した。

 連結対象のアルパインが手掛ける車載情報機器事業は、売上高が前年比9.8%増の2198億円。北米市場の自動車メーカー向け純正品が好調だという。営業利益は同58.7%減の23億円。HDDなどの部材コストが利益を圧迫した。