米Linear Technology社は、検出専用ワイヤを使わずに、離れた場所でのケーブル/ワイヤによる電圧降下を補償できるIC「LT6110」を発売した。電圧レギュレータICと負荷を離して実装せざるを得ないケースは少なくない。この場合、電圧レギュレータICの出力部では希望する電圧値になっていても、両者を接続する基板配線やワイヤなどの抵抗分による電圧降下によって、負荷端では希望する電圧値を下回ってしまう。発売したICは、電圧レギュレータICを組み合わせて使用することで、この電圧降下を補償するというものだ。同社によると「負荷レギュレーション特性をひと桁改善できる」という。専用の検出ワイヤは不要である。このため信頼性を高められる上に、コストを削減できる。
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