前年比減少率は過去最大
前年比減少率は過去最大
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メーカー別ではAcer Groupが最大の落ち込み
メーカー別ではAcer Groupが最大の落ち込み
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 調査会社の米IDCは、2013年第1四半期(1~3月)のパソコン世界出荷台数の調査結果を発表した(リリース)。出荷台数は前年同期比13.9%減の7630万台となり、同社の事前予想(同7.7%減)を下回った。13.9%という前年比減少率は、IDCが四半期ごとのパソコン出荷台数の調査を開始した1994年以降で最大という。前年同期比での出荷台数の減少は4四半期連続となる。

 IDCによれば、世界経済は緩やかな回復基調にあり、米Microsoft社の新OS「Windows 8」を搭載したパソコンが複数モデル市場投入されているものの、パソコン出荷台数は世界のすべての地域で大幅に減少した。スマートフォンやタブレット端末の成長が続いているのとは対照的に、特にローエンド市場で小型ノート・パソコンの出荷が減少しているという。PCメーカー各社はタッチ・パネルの搭載やウルトラスリム化などを進めているものの、価格や部材供給の壁に直面しており、Windows 8も消費者に広くは受け入れられていないとする。

 メーカー別の出荷台数シェアは、首位が米HP(Hewlett-Packard)社(15.7%)、2位が中国Lenovo社(15.3%)、3位が米Dell社(11.8%)、4位が台湾Acer Group(8.1%)、台湾ASUSTeK Computer社(5.7%)。前年同期比の出荷台数の減少率はAcer Group(31.3%)が最も大きく、以下、HP社(23.7%)、ASUSTeK Computer社(19.2%)、Dell社(10.9%)、Lenovo社(0%)と続く。