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「日本を世界の中核拠点に」、GEヘルスケアが成長戦略発表会を開催

2013/04/08 18:00
小谷 卓也=日経エレクトロニクス 兼 デジタルヘルスOnline
GEヘルスケア・ジャパンの川上氏
GEヘルスケア・ジャパンの川上氏
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日本をグローバルなcenter of excellence(中核的研究開発拠点)にすると宣言
日本をグローバルなcenter of excellence(中核的研究開発拠点)にすると宣言
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 GEヘルスケア・ジャパンは2013年4月8日、「2013年成長戦略発表会」を東京都内で開催した。同社 代表取締役社長兼CEOの川上潤氏は、同社がかねて提唱している「Silver to Gold」戦略をさらに推し進めていく考えを示した。Silver to Goldは、世界に先駆けて超高齢化社会を迎える、いわゆる課題先進国である日本のニーズに応えていくことで、現在の医療にイノベーションをもたらす戦略を指す。

 Silver to Gold戦略の核となるのが、日本のニーズに対応した製品を開発し、それを世界に展開していく「IJFG」(in Japan for Global)と呼ぶ取り組みだ(関連記事)。GEヘルスケア・ジャパンの川上氏は、「日本をグローバルなcenter of excellence(中核的研究開発拠点)にする」と宣言した。

 このIJFGの最新事例の一つとして紹介したのが、画面レイアウトの学習機能を搭載するWebベースの医療用画像閲覧ビューワ「Centricity Universal Viewer」である。医療ITに関するグローバル製品開発拠点の一つとして日本に専任チームを常駐させ、日本のユーザーの声を開発に反映させた製品であるという。

 こうした画像閲覧ビューワを利用する読影医は通常、患者情報の整理と画像レイアウトの調整をした上で読影し、所見レポートを作成する。しかし、画像レイアウトの調整はムダな時間であり、できるだけ短縮したいというのが、日本の読影医のニーズだったという。そこで今回の製品には、画面レイアウトの学習機能を搭載した。読影医がどのような順番で画像を閲覧したのかという「作法」(GEヘルスケア・ジャパン)を学習し、自動的に画像を並べ替える。これによって「15分ほどの時間短縮につながり、他の読影に取り掛かる時間が作れる」(同社)。

「見守りシステムには独自の特徴を付加する」

 IJFGの他にSilver to Gold戦略の一つとして注力する分野が、「プライマリ・ケア/ホームヘルス」である。携帯型の超音波診断装置「Vscan」のような小型の医療機器や、在宅医療に向けた医療ソリューション・モデルの開発を進めるというものだ。例えば、小型のドクター・カーを用いて保健・医療・福祉の包括ケアを提供する「ヘルスプロモーションカーモデル実証プロジェクト」を、2012年6月に青森県東通村で開始している(関連記事)

 かねて開発を進めている高齢者見守りシステム「QuietCare」も、その一つである。赤外線センサと、同センサのデータを集める「コミュニケーター」で構成され、高齢者の「異常行動」を検出し、見守るためのシステムだ(関連記事)。今回の会見ではQuietCareについては具体的に触れなかったが、記者との質疑応答において川上氏は「単なる見守りシステムではなく、例えば、見守っていく中で何かの病気の予兆が分かるといった独自の特徴を付加していきたい。そのための臨床データの取得などに時間を掛けているところだ」と語った。

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