写真1:無償点検の対象製品の一つ。赤枠部分からネコの尿が侵入した
写真1:無償点検の対象製品の一つ。赤枠部分からネコの尿が侵入した
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写真2:焼損したものと同型のプリント配線基板。赤丸内が発熱した金属配線
写真2:焼損したものと同型のプリント配線基板。赤丸内が発熱した金属配線
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金属配線部分を改良して対処

 ネコがわざわざファクシミリの上で排尿する理由については、獣医など専門家にヒアリングしたものの「(ネコが好む)温かさが原因かもしれない」という推測以上のことはわからなかった。

 同社では、原因究明を受けて、事故があったのと同型の約60万台と、事故は発生していないが同様の形状・構造のために事故の恐れのある約90万台を回収し無償点検することにした。現在発売中の製品については、コネクタ部の金属配線表面に樹脂コーティングを施して、尿など液体がかかっても電流が流れないように改良している。該当製品と連絡先については報道発表資料(同社サイトのPDF形式データ)を参照。