パナソニックは2013年3月28日に開催した取締役会で、同年6月26日付で代表取締役会長を交代する人事を内定した。現会長の大坪文雄氏が特別顧問となり、代わって現 代表取締役副社長の長榮周作氏(ソリューション担当、エコソリューションズ社社長)が会長に就任する。6月26日に開催予定の株主総会および取締役会で決定する。

 パナソニック代表取締役社長の津賀一宏氏は3月28日に開いた中期経営計画説明会において、この決定の経緯を次のように説明した。「本年2月の役員人事の時点では大坪が会長職を続けることになっていたが、3月のある時点で大坪から『中期計画の発表時に、辞任を発表したい』との意思表示があった。本人としても、かつて社長を務めた人間として、パナソニックのために自らができることを自問自答された結果だと思う。後任の人選については、大坪と私の間で意見が一致した」。