Bluetoothを利用してiPhoneなどと連携させるワイヤレス型の活動量計が相次いで発表された。米Fitbit社とソフトバンクBBは、「fitbit zip(フィットビットジップ)」「fitbit one(フィットビットワン)」の国内販売を2013年3月15日に開始。エムティーアイは、「カラダフィット」の販売を同年6月に開始する予定。NFCを搭載する活動量計はこれまでも存在したが、「かざす」ことも不要で、身に着けているだけでスマートフォンと連携できることをウリに、新たなヘルスケアのスタイルを提案する考え。

 Fitbit社などが発売したfitbit zipは、歩数や距離、消費カロリーを記録できるモデル。これに加え、睡眠サイクルや高さの移動を記録する機能を備えたのがfitbit oneである。いずれも、重さは約8g。fitbit zipはボタン電池を利用し、連続使用時間は約4~6カ月。fitbit oneは充電式電池で駆動し、連続使用時間は約1週間である。

宮田喜一郎
fitbit zip(左)とfitbit one(右)

 Bluetooth 4.0(Bluetooth Low Energy)によって、iPhone 5やiPhone 4S、iPad(第4世代、第3世代)などと連携できる。iOS 5.0以降に対応する専用の無料アプリケーション「fitbit」を利用して、記録したデータをグラフや数値で確認したりSNSと連携したりできる。Webサイト上のアプリケーション「ダッシュボード」を利用すれば、過去1年間の記録が確認できる他、より詳細な情報の入力・管理が可能である。

宮田喜一郎
カラダフィット

 エムティーアイのカラダフィットは、女性向けの活動量計として同社がアコーズとエステラと共同開発した。女性を意識したデザインで、髪留めやプレスレッドのように装着できる。重さは約9g。

 まずは、Android端末に向けたNFC対応のモデルを2013年3月21日に発売した。同年6月に、Bluetooth Low Energyを利用してiPhoneなどと連携できるモデルを発売する予定である。

 専用の無料アプリケーション「カロメモbyルナルナ ビューティー」を利用して、活動量計で測定したデータを管理できる。エムティーアイの大ヒット・アプリケーションである「ルナルナ」で培ったノウハウを生かして開発した。iOS 5.0以上に対応したアプリケーションは、2013年6月にリリースする予定である。