中村修二氏が名を連ねる企業と共同開発

ウシオ電機のLED電球「Superline LEDシリーズ」(写真:グラナージュ)
[画像のクリックで拡大表示]

 ウシオ電機は、GaN基板上にGaN系半導体を形成する「GaN on GaN」技術を用いて、MR16ハロゲンランプを代替するLED電球「Superline(スーパーライン) LEDシリーズ」を出展した。2012年11月に発売した製品である。製品は、標準型の「ESSENTIAL(エッセンシャル)」と、色の再現力を高めた高演色(Ra95)モデルの「VIVID(ヴィヴィッド)」を用意する。

 「GaN on GaN」技術は、現在主流のサファイア基板やSi基板を用いたLEDよりも発光効率や光を取り出す効率が高く、放熱性に優れているとの見方が強い。このため、単一のLEDモジュールで高出力の電球を実現しやすい。ハロゲンランプを代替する従来のLEDでは、同等の明るさを実現するために複数のLEDモジュールを搭載する必要があった。今回のSuperline LEDシリーズは、ウシオ電機と米国Soraa社の共同ブランド品である。Soraa社は、青色LEDの開発者として有名な中村修二氏が共同設立者に名を連ねる企業だ。

写真は、コイズミ照明が出展したリモートフォスファー技術を用いたダウンライト。(写真:グラナージュ)
[画像のクリックで拡大表示]

 コイズミ照明は、LEDの輝度や色味のばらつきを抑え、均一な光を得られる「リモートフォスファー技術」を採用したダウンライトを出展した。既に発売済みで価格は一般的なLED照明より高いものの、高出力で均一な光を得られる点が照明デザイナーを中心に好評という。この他、高出力なCOB(chip on board)を搭載したダウンライトや、三菱化学が開発した「VxRGB」を用いて自然光に近い白色LEDの照明器具を展示した。

写真左は、コイズミ照明が出展した高出力COBを載せたダウンライト。埋め込み穴の直径が150mmのタイプで、全光束が1万lmのLEDモジュールを搭載した。右は、サンケン電気が出展した開発中の高出力ダウンライト。埋め込み穴の直径が300mmで全光束が1万1000lmのLEDモジュールを採用した。(写真:グラナージュ)
[画像のクリックで拡大表示]