屋外照明も、製品の品ぞろえが増える

 LED照明では、屋内での肌色のきれいさのような快適な空間づくりに加えて、屋外に設置する照明市場が2012年後半から活況になっている。このため、今回のライティング・フェアでは既存の屋外照明から「さらなる節電」などの顧客からの幅広い要望に応える製品が増えている。

 岩崎電気は、LED投光器シリーズ「LEDioc FLOOD BLITZ」で「低ワット・小型タイプ」の新製品を開発した。2013年6月に発売する。

 今回の新製品は、投光器に用いられる150Wのメタルハライドランプと同等の明るさを80Wで達成できることが特徴だ。反射鏡と前面カバーの調整を工夫することで、狭角・中角・広角の配光を可能にした。

 これまでも150Wのメタルハライドランプの代替製品は販売していたが、縦長の看板を照らす用途などで従来よりも狭い角度での投光に対応した製品の要望が強かったという。この他、HIDランプの代替で従来製品よりも70%の節電を実現した「防爆形LED高天井照明器具」を製品ラインに加えた。

 ガソリンスタンドや物流倉庫といった場所の高天井に取り付けて使うLEDを用いたキャノピー灯で、製品の品ぞろえが増えてきたことも今回のライティング・フェアの特徴だった。

写真上段は左から順にサンケン電気、シャープ、MARUWA SHOMEIのキャノピー灯。下段は、左からGSユアサ、岩崎電気のキャノピー灯。(写真:グラナージュ)
[画像のクリックで拡大表示]

 例えば、サンケン電気は発光効率が124lm/Wと高効率なキャノピー灯を参考出展。八角形デザインで消費電力は165W、全光束は2万500lmである(以下、電源電圧が100Vの時の値)。MARUWA SHOMEIは、発光効率が125.5lm/W(消費電力322W、全光束4万400lm)のキャノピー灯を参考出展した。この他、GSユアサは、発光効率88lm/W(消費電力238W、全光束2万1000lm)、シャープは同102.6lm/W(同234W、同2万4000lm)、岩崎電気は同105.3lm/W(同190W、同2万lm)の製品を展示していた。