米Google社と特許プール管理会社である米MPEG LA社は2013年3月7日、Google社が推進している動画フォーマット「WebM」の動画コーデックである「VP8」に関して、Google社がMPEG LA社からライセンスを受けることで合意したと発表した(ニュース・リリースのPDFITproの記事)。

 MPEG LA社は、VP8がH.264の特許に抵触している可能性があるとして、VP8の特許プールの形成を検討していた(日経エレクトロニクス2011年2月21日号 特集「Googleが仕掛ける特許破壊」)。今回の合意により、MPEG LAがVP8の特許プールを形成することはなくなったという。

 Google社は、VP8とそれ以前のバージョンであるVPx(xは数字)に必須な技術の特許(11社が保有するもの)のライセンスを受ける。またGoogle社は、VP8の実装がGoogle社によるものか他社によるものかを問わず、ユーザーにVP8関連技術をサブライセンスできる。次世代のVPxでも、こうしたVP8関連技術をサブライセンスできるという。