Philips社の「Living Shapes」の実演の様子。
Philips社の「Living Shapes」の実演の様子。
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 オランダRoyal Philips Electronics社の日本法人、フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、東京都内でプライベート・ショーを開催した。その中で、Philips社が2012年10月に発売した、有機EL照明と鏡を組み合わせた製品を実演した。

 名称は「LivingShapes - an interactive OLED mirror」。鏡の中に64枚の有機EL照明パネルを組み込んだ上で、鏡の前に立つ利用者を検知するセンサも鏡の上部と下部に実装した。

姿が映る部分だけ鏡に

 利用者がいない場合は、すべての有機EL照明パネルが点灯し、照明として利用できる。利用者が鏡の前に立つと、センサは鏡の利用者の頭の位置などを検知し、鏡側でそれに対応した位置の有機EL照明を自動的に消灯する。この有機EL照明パネルは、消灯時に裏面電極が光を反射するため、鏡として機能する。この結果、利用者の顔が映る場所だけが鏡となり、その周辺は鏡の照明として点灯し続ける。

 鏡全体の寸法は42cm×44.2cm。重さは約15kg。発売時点の価格は2990ユーロ、または4156.10米ドルである。