ドコモ・ヘルスケアの竹林氏と、発表会にゲストで登場した藤本美貴さん、ハリセンボン
ドコモ・ヘルスケアの竹林氏と、発表会にゲストで登場した藤本美貴さん、ハリセンボン
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「WM」という新たなプラットフォームを発表する竹林氏
「WM」という新たなプラットフォームを発表する竹林氏
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「WM」の概要
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 ドコモ・ヘルスケアは、健康プラットフォーム「WM(わたしムーヴ)」の提供を2013年4月1日に開始すると発表した。同社は、健康サービスの企画・開発・提供などを手掛けるため、NTTドコモとオムロン ヘルスケアの共同出資によって2012年7月に設立された企業(関連記事)。今回発表したプラットフォームによって、「2015年に100億円の売り上げ、1000万人の会員数を目指す」(ドコモ・ヘルスケア 代表取締役社長の竹林一氏)考えだ。

 WMは、健康データの蓄積や分析、予測をするためのプラットフォーム。オムロン ヘルスケア製の健康機器とスマートフォンなどを活用してユーザーから集めた健康データを蓄積・分析・予測し、アライアンス企業のサービスや商品と連携させることで、ユーザーに最適な健康サービスや商品を提供する。

 これまで、NTTドコモは「docomo Healthcare」、オムロン ヘルスケアは「ウェルネスリンク」という健康支援サービスをそれぞれ提供していた。ただし、これらは健康データを蓄積し、可視化するためのものだった。今回のプラットフォームは、両社の健康支援サービスを融合すると同時に、健康データの蓄積だけでなく、同データを用いた「ライフスタイルの提案」(ドコモ・ヘルスケアの竹林氏)まで踏み込むことを狙ったものである。

 ドコモ・ヘルスケアは、WMを介して大きく二つのビジネスモデルを描く。すなわち、(1)一般ユーザーに対するライフスタイルの提案、(2)アライアンス企業に対する健康データを活用したビジネス機会の提供、である。

 (1)の一般ユーザーに対しては、課金型の健康サービスの提供や、健康機器の販売を進める。WM自体の会員登録は基本的には無料で、会員は運動・睡眠・ダイエットなど健康に関する6ジャンル16コンテンツの利用が可能。ただし、課金型の健康サービスの提供も、順次始めていく考え。

 2013年6月1日には、ドコモ・ヘルスケアが自ら開発した「カラダのキモチ」の提供を月額315円で始める。NFC対応のオムロン ヘルスケアの婦人用電子体温計「MC-642L」を利用して、Androidスマートフォンにデータを転送し記録。データの変化を分析して、ユーザーに最適な内容をアドバイスする。また。体の変調を早期に発見してユーザーに知らせ、通院時にはお見舞金を支払う仕組みも導入する。量販店などだけではなく、全国のドコモショップからの申し込みも可能である。

 (2)のアライアンス企業については、レベニューシェア型の事業を展開する。2013年5月から順次、WMプラットフォーム上でアライアンス企業提供型のサービスを開始する。例えば、ABC Cooking Studioが提供する「レシピで体温やリズムを整える」、オークローンマーケティングが提供する「キレイになって夢を叶える」、らでぃっしゅぼーやが提供する「ぐっすり眠れてスッキリ目覚める」、などのラインアップが予定されている。