薄型テレビの国内販売台数の推移(図:ジーエフケー)
薄型テレビの国内販売台数の推移(図:ジーエフケー)
[画像のクリックで拡大表示]
デジタル・カメラの国内販売台数の推移(図:ジーエフケー)
デジタル・カメラの国内販売台数の推移(図:ジーエフケー)
[画像のクリックで拡大表示]
携帯電話機の国内販売台数の推移(図:ジーエフケー)
携帯電話機の国内販売台数の推移(図:ジーエフケー)
[画像のクリックで拡大表示]

 市場調査会社のジーエフケー マーケティングサービス ジャパンによると、2012年の国内の家電販売金額が、前年比11%減の7兆4800億円だったという(ニュースリリース:PDF)。減少の主因として同社は、エコポイント制度やアナログ停波による映像関連商品の需要が2011年で一巡したことを挙げる。

薄型テレビの国内販売が6割落ち込む

 調査によれば、薄型テレビの2012年の国内販売台数は前年比60%減の837万台だった。1990年代以降、市場は年間1000万台程度で推移してきたが、2011年の特需の反動が大きく、2012年は1000万台を割り込んだ。画面サイズ別にみると、50型以上の構成比が数量ベースで前年の2%から5%に、金額ベースでは前年の7%から18%に拡大した。

 薄型テレビとともに2011年まで市場が拡大していたBlu-ray Discレコーダも、2012年の国内販売台数が前年比42%減の359万台と落ち込んだ。ただし、薄型テレビの前に置いて使う横長のスピーカ、いわゆるサウンドバーの販売数量は前年の約1.4倍となった。

ミラーレス一眼は台数ベースで56%成長

 デジタル・カメラの2012年の国内販売台数は、前年比6%減の897万台。コンパクト機が同11%減の727万台となる一方、レンズ交換式カメラは同21%増の170万台と3年連続で増加した。レンズ交換式カメラの内訳をみると、一眼レフ機は前年並みの93万台にとどまったものの、ミラーレス機が同56%増の77万台へと急拡大した。性能の向上に加え、旧モデルの値頃感が増し、コンパクト機から買い換えるユーザーが増えたとジーエフケーはみている。

 タブレット端末の2012年の販売台数は、前年比2.2倍の300万台に達した。画面サイズ別にみると、新製品の発売が相次いだ7型クラスの販売台数構成比が前年の16%に対し、28%に拡大した。通信方式別では、回線契約を伴わないWi-Fiモデルの構成比が前年の44%から56%に拡大した。ジーエフケーは、端末代金や通信費用を抑えながら、新しい機器を試したいという消費者ニーズがあるとみている。

スマホ好調、CPUコア数は2以上が8割

 2012年の携帯電話機の国内販売台数は前年並みの3783万台となった。スマートフォンは前年比63%増の2550万台で、台数構成比が前年の44%から67%へ拡大した。2コア以上のCPUを搭載する機種の台数構成比は前年の25%から81%へ、LTE対応端末はほとんどゼロの状態から42%まで伸長した。

 一方、スマートフォンの普及に伴い、携帯型音楽プレーヤは市場が縮小しており、2012年の国内販売台数は前年比20%減の519万台となった。