4K映像のソフトウエア・デコード後の映像を表示
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LTEの伝送帯域を想定し、10Mビット/秒以下にしている
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 NTTドコモは、2013年2月14~15日に開催中の「NTT R&Dフォーラム2013」(NTT武蔵野研究開発センタ)において,LTE伝送に向けた4K映像(3840×2160画素)のリアルタイムの復号技術を実演した。動画圧縮技術の次世代標準方式である「HEVC(H.265)」のソフトウエア・デコードによるもの。

 LTEの伝送帯域を想定し、10Mビット/秒に圧縮した4K映像を復号してディスプレイに表示した。映像のフレーム速度は、60フレーム/秒である。復号処理は、展示ブース下部に設置したパソコンで行っている。クアッドコア構成の2CPUを用いたパソコンだという。なおNTTドコモは、HEVCのソフトウエア・デコーダのライセンスを2013年3月中に開始する方針である。スマートフォンでのフルHD再生に対応したソフトウエア・デコーダが提供開始されるのは、これが初めてになる。

 NTTドコモは今回の技術を、2013年2月25~28日にスペイン・バルセロナで開催予定の「MWC(Mobile World Congress)2013」でも実演する予定である。