「にっぽん健康データ2012」の結果概要(オムロン ヘルスケアの資料から)
「にっぽん健康データ2012」の結果概要(オムロン ヘルスケアの資料から)
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 オムロン ヘルスケアは、同社の健康管理サービス「ウェルネスリンク」で蓄積した会員の血圧や体重、歩数、消費カロリーのデータから、「にっぽん健康データ2012」をまとめたと発表した。血圧と季節要因との関係、血圧と運動量の関係など、高血圧の注意ポイントが明らかになったという。通信機能を搭載した血圧計、歩数計、活動量計のいずれか、または複数を使用して測定データを転送・管理している会員、約15万人のデータを基にした。集計期間は2012年1~12月である。

 今回まとめた、にっぽん健康データ2012のポイントは、大きく次の四つと説明する。

(1)1年で最も血圧が高いのは、最低気温を記録した年末年始の12月~1月
 1年間のうち、最も血圧が高くなったのは1月で、最高血圧(全国平均)は家庭血圧における高血圧の基準である「135.0」に近い「134.9」を記録。気温が年間で最も低いことに加え、暴飲暴食になりがちな年末年始の生活習慣が一因となっていることが推察される。

(2)寒暖差の大きい2月も、血圧は高め水準
 2月は、最高血圧(全国平均)が「134.2」と、12月、1月と並び年間最高水準を記録。気温の高い夏季(7~9月)と気温の低い冬季(12月~2月)を比べると、最高血圧値には約5~7の数値の開きが見られ、気温が下がるほど血圧が上がる傾向が見られた。

(3)季節の変わり目の9~10月は、急激な血圧上昇に注意
 季節が夏から秋へと変わる9~10月に、急激な最高血圧値の上昇(全国平均128.8→131.9)が見られた。

(4)運動不足になりがちな冬、血圧は高めに
 運動量(1日あたりの歩数)は、冬に少なく夏になると増える傾向。1月は、1日あたりの歩数(全国平均)が7月に比べて約800歩減と、年間で最も少なくなっており、同時に血圧値は最高となっていることから、運動不足も血圧上昇の一因となっていることも考えられる。

 ウェルネスリンクは、2010年11月に始まった会員制の健康管理サービス。2013年1月末時点の会員数は37万人以上という。