図 決算会見の様子
図 決算会見の様子
[画像のクリックで拡大表示]

 ホームエンタテインメント&サウンド(HE&S)分野では、売上高が前年度同期比17.9%減の3238億円となった。この減収は主に液晶テレビの販売台数が減少したことによるもの。同分野の営業損益は、前年度同期に比べ818億円改善したが、80億円の赤字だった。この損益改善は、主に、テレビ収益改善プランに沿って2012年1月に売却した韓国S-LCD社持分の減損634億円が前年度同期の持分法による投資損失に含まれていたこと、および液晶パネル関連費用や営業経費の削減によるものである。なお、テレビ事業については、売上高が前年度同期比23.3%減の1827億円、営業損益は同866億円改善したが、147億円の赤字となった。

 デバイス分野では、売上高が前年度同期比6.8%減の2173億円になった。モバイル機器向けの需要増加によるイメージセンサの大幅増収があったものの、主に前年度同期の売り上げに含まれていた中小型ディスプレイ事業およびケミカルプロダクツ関連事業を売却したことによる。同分野の営業損益は、前年度同期の156億円の赤字から、97億円の黒字へと改善した。この損益改善は、主に前述のイメージセンサの増収による。

 この結果、以上で紹介したエレクトロニクス5分野(IP&S分野、ゲーム分野、MP&C分野、HE&S分野、デバイス分野)合計では、2012年度第3四半期は179億円の営業赤字となった。