パナソニックはカメラ関連の展示会「CP+2013」(2013年1月31日~2月3日、パシフィコ横浜)においてNFCを搭載したコンパクト型デジタル・カメラを展示し、スマートフォンとの連携を見せた。
展示されていたNFC搭載デジタル・カメラは、2013年2月22日に発売する光学20倍ズームを備えた「DMC-TZ40」および防水防塵に対応した「DMC-FT5」の2機種。対応するNFCの方式は「NFC-F(FeliCaの通信部分)」(説明員)である。
いずれのデジタル・カメラも無線LANの通信機能を備える。NFCまたはFeliCaの通信機能を搭載したスマートフォンにかざすことで「電源のオン」および「無線LANによる通信の確立」が可能である。デジタル・カメラとスマートフォンの無線LAN通信は無線LANアクセスポイントは不要で直接接続される。
NFCでデジタル・カメラとスマートフォンを連携させる際には、スマートフォンに「Panasonic Image App」と呼ぶアプリケーション・ソフトウエアをインストールしておく必要がある。このアプリを起動した状態で電源OFF状態のデジタル・カメラにかざすと、これをトリガーとしてデジタル・カメラの電源が投入される。
このとき、NFCを介してデジタル・カメラからスマートフォンに無線LAN通信のためのSSIDや共有鍵が送られ、無線LANとスマートフォンの間の通信が確立する。Panasonic Image Appを使うとスマートフォンをリモコン代わりに使ってデジタル・カメラのシャッタを押したり、動画の録画を開始したり、保存した画像や映像をスマートフォン側に転送することができる。FacebookやLINEなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスに写真を送ることや、デジタル・カメラの電源断も可能である。
デジタル・カメラのディスプレイに撮影画像を表示した状態でスマートフォンをかざすと、スマートフォン側にその画像が転送される。「友人に特定の写真を渡す場合などを想定している」(説明員)という。