四條貴夫氏
四條貴夫氏
[画像のクリックで拡大表示]
若林真一氏
若林真一氏
[画像のクリックで拡大表示]

東芝情報システムは、LSI設計者の技量の定量化に資格試験を活用している。100点満点で75点以上を取得する技術者を高めて、技術力をアピールして受注を増やす狙いだ。管理職にも部下の仕事を理解するうえで役立つとして資格取得を促している。同社でRTL設計を手掛ける部門を率いる四條貴夫氏(LSIソリューション事業部ソリューション第一部部長)と、同じ部門で教育を担当する若林真一氏(同事業部QE)に聞いた。

LSI設計に資格試験を導入した経緯を教えてください。

 2000年代初め、個人の技量を給与にリンクさせようという社内の動きがありました。ソフトウエア開発には国家資格があるが、LSI設計にはなく、探していたのです。2002年に「ESA」が始まったことを知り、トライしてみようということになりました。2003年に採用しました。

資格試験の結果を給与に反映していたということですね。

 現在では、知識以外に重要な要素があると考えています。「資格取得は、LSI設計に携わる者としての基礎技術を習得すること」ととらえていますので、LSI設計者全員に、できればEXPERT、少なくともMASTERを取ってもらいたい。