図1 NTTドコモ 代表取締役社長の加藤薫氏(左)、CMキャラクターを務める堀北真希さん(中央)、渡辺謙さん(右)
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図2 スマートフォン8機種、タブレット端末2機種、モバイル・ルーター1機種を発表。既発表の「スマートフォン for ジュニア SH-05E」と合わせて12機種を2013年春モデルとして提供する
図2 スマートフォン8機種、タブレット端末2機種、モバイル・ルーター1機種を発表。既発表の「スマートフォン for ジュニア SH-05E」と合わせて12機種を2013年春モデルとして提供する
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図3 薄型の筐体を特長とするソニーモバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「Xperia Z SO-02E」(左)とタブレット端末「Xperia Tablet Z SO-03E」(右)
図3 薄型の筐体を特長とするソニーモバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「Xperia Z SO-02E」(左)とタブレット端末「Xperia Tablet Z SO-03E」(右)
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図4 最大1.7GHz動作の4コアCPUを採用した富士通製の「ARROWS X F-02E」
図4 最大1.7GHz動作の4コアCPUを採用した富士通製の「ARROWS X F-02E」
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図5 5.0型のフルHDディスプレイを採用しながら狭額縁化によって幅を68mmに抑えたパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「ELUGA X P-02E」
図5 5.0型のフルHDディスプレイを採用しながら狭額縁化によって幅を68mmに抑えたパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「ELUGA X P-02E」
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図6 電流容量3000mAhの2次電池を搭載する韓国LG Electronics社製の「Optimus G Pro L-04E」
図6 電流容量3000mAhの2次電池を搭載する韓国LG Electronics社製の「Optimus G Pro L-04E」
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図7 LTEサービスで下り最大112.5Mビット/秒に対応する中国Huawei Technologies社製の「Ascend D2 HW-03E」
図7 LTEサービスで下り最大112.5Mビット/秒に対応する中国Huawei Technologies社製の「Ascend D2 HW-03E」
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図8 4.3型の液晶ディスプレイを二つ搭載するNECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS W N-05E」
図8 4.3型の液晶ディスプレイを二つ搭載するNECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS W N-05E」
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図9 4.7型の有機ELディスプレイを搭載するNECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS X N-04E」
図9 4.7型の有機ELディスプレイを搭載するNECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS X N-04E」
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図10 女性ユーザーを意識した機能やデザインを採用し、4.5型の「S-CG Silicon液晶」ディスプレイを搭載するシャープ製の「AQUOS PHONE EX SH-04E」
図10 女性ユーザーを意識した機能やデザインを採用し、4.5型の「S-CG Silicon液晶」ディスプレイを搭載するシャープ製の「AQUOS PHONE EX SH-04E」
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 NTTドコモは2013年1月22日に都内で記者発表会を開催し、2013年春モデルを発表した。スマートフォン8機種、タブレット端末2機種、モバイル・ルーター1機種を、同月25日から順次発売する(発表資料)。同社 代表取締役社長の加藤薫氏は、「『iPhoneに追いつけ、追い越せ』と各社が努力してきたことで、スマートフォンの機能やサービスが充実した。2013年春モデルではスマートフォンとタブレットの一体的な世界観を提示した『Xperia』がイチオシだ」と語った。

 NTTドコモが2013年春モデルのスマートフォンの特長として挙げるのが、(1)高精細なフルHD(1920×1080画素)ディスプレイ、(2)クアッドコアのプロセサと大容量メモリによる高速処理、(3)2000mAh以上の大容量2次電池、(4)LTEサービスにおける下り最大112.5Mビット/秒への対応、などである。

 フルHDディスプレイを搭載したのは、「Xperia Z SO-02E」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)、「ARROWS X F-02E」(富士通製)、「ELUGA X P-02E」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)、「Optimus G Pro L-04E」(韓国LG Electronics社製)の4機種。いずれも5.0型で精細度は440dpiである。

 スマートフォン8機種のうち、7機種がクアッドコアのプロセサを採用した。米Qualcomm社の「APQ8064」を搭載したのが5機種(CPUコアの最大動作周波数は4機種が1.5GHz、1機種が1.7GHz)、米NVIDIA社の「Tegra 3」を採用したのが1機種(同1.7GHz)、中国HiSilicon Technologies社の「K3V2」を搭載したのが1機種(同1.5GHz)である。7機種とも主記憶として2GバイトのDRAMを搭載する。「MEDIAS W N-05E」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)は、デュアルコアでベースバンド処理機能を統合したQualcomm社の「MSM8960」を搭載する。主記憶容量は1Gバイト。

 大判のディスプレイを搭載する機種が中心なこともあり、搭載する2次電池の容量は概ね2000mAh以上になった。最も電流容量が小さい「MEDIAS X N-04E」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)でも1980mAhであり、最も電流容量が大きいOptimus G Pro L-04Eは3000mAhの2次電池を搭載した。

LTEへの移行を加速

 NTTドコモは1.5GHz帯の15MHz幅を使ってLTEサービス「Xi」を提供する地域を、2013年3月までに22都市、同年6月までに50都市以上に広げる計画である。カテゴリ4に対応する端末では下り最大112.5Mビット/秒、カテゴリ3対応の端末では同100Mビット/秒の通信が可能になる。2013年春モデルとして、NTTドコモはカテゴリ4に対応するスマートフォン「Ascend D2 HW-03E」と無線LANルーター「HW-02E」(いずれも中国Huawei Technologies社製)を提供する。

 併せて、2GHz帯のLTEサービスで10MHz幅を使う基地局も増やす。現在は5MHz幅を使って下り最大37.5Mビット/秒のLTEサービスを提供する基地局がほとんどであり、10MHz幅を使う基地局は2012年12月時点で約500局だった。これを2013年3月までに約4000局に拡大し、同年6月には1万局まで増やす計画である。

 NTTドコモの加藤氏が「チャレンジングなモデル」と表現したのが、NECカシオ製のMEDIAS W N-05Eである。4.3型で960×540画素の液晶ディスプレイを2つ搭載する折り畳み型のスマートフォンだ。閉じたときに表面と裏面にディスプレイがくるように配置されており、その状態では表面のディスプレイのみがオンになる。筐体を180度開くと裏面のディスプレイもオンになり、2画面を利用できるようになる。(1)5.6型のディスプレイとして一つのアプリを2画面全体に表示する、(2)2画面で二つのWebサイトを別々に表示する、(3)二つのアプリを別々に表示する、といった使い方が可能。

 2013年春モデルとして投入するタブレット端末は、10.1型でWUXGA(1920×1200画素)の液晶ディスプレイを搭載する「Xperia Tablet Z SO-03E」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)と、NTTドコモのコンテンツ・サービス「dマーケット」をホーム画面に設定した「dtab」(Huawei Technologies製、Tech-On!の関連記事)の2機種である。Xperia Tablet Z SO-03Eは厚さ6.9mm、重さ495gという薄型・軽量を特長とする他、Xperiaスマートフォンとの連携機能を備えた。NFC対応XperiaスマートフォンをXperia Tablet Zにかざして写真やURLなどの情報を共有したり、Xperia Tablet ZとXperiaスマートフォンをUSBケーブルで接続してXperiaスマートフォンに給電したりできるようにした。