日本精工(NSK)は、新興国で現地生産しやすい、変速機用の円すいころ軸受を開発した。変速機用の円すいころ軸受は、軌道面の精度に対する要求が厳しい。このため従来は主に日本で生産し、海外で生産する場合にも日本から部品や材料を輸出して生産していた。最近、中国などのアジア市場で自動車の生産が拡大しており、これに伴い、変速機メーカーの海外進出が加速している。NSKとしては、円すいころ軸受の新たな一大需要地である新興国で材料、部品調達を含めて現地生産し、品質の高い製品を供給することが課題となっていた。
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