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パナソニックの大ヒット商品、「PGSグラファイトシート」は千歳で生まれた

  • 蓬田 宏樹=日経エレクトロニクス
  • 2012/12/10 08:00
  • 1/3ページ
PGSグラファイトシートの開発を進めている、技術チーム PGSユニット ユニットリーダーの久保和彦氏
PGSグラファイトシートの開発を進めている、技術チーム PGSユニット ユニットリーダーの久保和彦氏
[画像のクリックで拡大表示]
焼成プロセスなどの検討を進めている、技術チーム チームリーダーの木村猛氏
焼成プロセスなどの検討を進めている、技術チーム チームリーダーの木村猛氏
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 スマートフォンの放熱部品として、隠れたヒット商品がある。パナソニック デバイス社が手掛ける放熱シート「PGSグラファイトシート」がそれだ。熱伝導率がアルミニウムの10倍、銅の5倍という優れた特性を示すことから、動作周波数の高いアプリケーション・プロセサを搭載したスマートフォンなどにおける熱対策に、大きく貢献している。

 このシートが、実は北海道で製造されているということをご存じだろうか。一時期は極めて高い市場シェアを誇った同グラファイトシートの開発の経緯には、「技術を決してあきらめない」という技術者たちの苦闘があった。

炭素材料の応用から生まれる

 パナソニック デバイス社の北海道 千歳工場は、同社の「回路部品ビジネスユニット」の中に位置付けられている。同社の電子部品関連の主要工場の一つである。昭和45年(1970年)に設立され、当初からセラミック系の電子部品の製造を主に担ってきた。以前は、積層セラミック・コンデンサ(MLCC)の主要生産拠点だったが、2010年に村田製作所にMLCCの事業を譲渡したため、現在はMLCCではなく、「熱対策」「ノイズ対策」「サージ対策」に関連する部材を主に生産している。PGSグラファイトシートは、このうちの「熱対策」の部品に位置付けられるものである。

 PGSグラファイトシートは、1998年から千歳工場で製造を開始した。当初は薄型ノート・パソコンの放熱用部品として小規模に生産された。もともとこのグラファイトシートは、松下電器産業の本社研究所で開発されたもの。研究所で、炭素材料の応用研究が進められており、その中で熱伝導率が極めて高い材料を開発することができたため、事業化することになった。どこで製造するかという中で、焼成の技術ノウハウを多く抱える千歳工場に白羽の矢が立った。

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