ソニーは、2012年11月29日に一部で報じられた「電池事業の売却検討」についてコメントした。「報道された内容については当社が発表したものではない。事業に関して日々さまざま検討しているが、電池事業の売却を検討しているか否かについてはお教えできない」(同社)。今後、同社から電池事業に関する発表があるか否かについても「言及できない」(同社)と語った。なお、電池事業を手掛ける同社子会社のソニーエナジー・デバイス(本社福島県郡山市)は「報道内容については本社(ソニー)の管轄で、取材には対応できない」とコメントした。

 報道では、ソニーの電池事業について、2012年3月期の売上高を「約1425億円」と記述している。だが、同社によれば、この売上高はソニーエナジー・デバイスのもの。ソニーは電池事業の売り上げを開示していないが、ソニーエナジー・デバイス以外の売上高もあり、同事業の売上高は実際にはそれ以上であるという。

 また、同社のリチウム(Li)イオン2次電池の世界シェアが「6.9%で世界4位」と調査会社のデータが紹介されているが、ソニーのLiイオン2次電池には民生用の他、業務用もあり、「どのように計算されているのか不明」(同社)とコメントした。