技術経営 技術者が知っておきたい経営と市場の最新情報
 

【MEDICA 2012】執刀医の頭の動きと連動する「ロボット内視鏡ホルダー」、東工大が展示

小谷 卓也=日経エレクトロニクス 兼 デジタルヘルスOnline
2012/11/15 09:58
印刷用ページ
展示した「ロボット内視鏡ホルダー」
展示した「ロボット内視鏡ホルダー」
[クリックすると拡大した画像が開きます]
ソニー製の3D HMDを用いたデモを実施。黒く四角いのがジャイロ・センサ。3D HMDと一体化したものと、胸ポケットに入れるためもの、計二つある
ソニー製の3D HMDを用いたデモを実施。黒く四角いのがジャイロ・センサ。3D HMDと一体化したものと、胸ポケットに入れるためもの、計二つある
[クリックすると拡大した画像が開きます]

 東京工業大学は、2012年11月14~17日にドイツ・デュッセルドルフで開催中の「MEDICA 2012」で、ロボット技術を用いた「内視鏡ホルダー」を展示した。内視鏡手術の際、執刀医の頭の動きと連動させて、内視鏡カメラを装着したホルダーを動かすことができる。これにより、内視鏡カメラを執刀医の所望の位置に制御できる。

 従来は、執刀医とは別の医師(助手)がカメラを持ち、執刀医は言葉での指示によって、カメラの位置を変えてもらっていた。今回の技術を利用すると、執刀医が直感的にカメラを制御できるようになる他、カメラを持つ医師(助手)が不要になる。

 カメラの位置制御は、ジャイロ・センサを用いる。同センサを、執刀医の頭部と胸部(胸ポケットなど)に配置することで、執刀医の頭の上下左右の動き、あるいは体の前後の動きとホルダーが連動し、カメラの位置を制御できる。

 専用のぺダルを踏んでいる際のみジャイロ・センサの動きと連動し、へダルを踏まないと動作しない。つまり、カメラ位置を動かす目的ではなく執刀医が他の動作したい場合には、ペダルを踏まずに動作する。

 展示ブースでは、3D対応の内視鏡(新興光器製作所製)と、3D HMD(ソニーの民生市場向け製品「HMZ-T2」)を利用してデモしていた。このため、執刀医の頭部に着けるジャイロ・センサは、3D HMDと一体化させていた。今回の技術は、通常の(3Dではない)内視鏡手術にも対応する。

 東京工業大学は、文部科学省による大学発新産業創出 拠点プロジェクト(START)の制度によって、2013年秋に今回の内視鏡ホルダーを事業化するためのベンチャー企業を設立する予定だという。

【技術者塾】
実践で学ぶ!システム設計力強化トレーニング(9/2・3開催)

~複雑化する製品の設計情報を見える化し、品質向上と開発効率化を実現~


システム・サブシステムにおいて、要求⇒機能⇒実現手段の順に段階的に設計案を具体化しながら、各段階において異分野の技術が相互に与える影響や背反事項のすり合わせを行うことが重要です。また、元々日本企業が得意なすり合わせをより効率的・効果的に行うために、設計情報を見える化し共通言語とすることが必要です。これらにより、システム目標の未達や見落としを防ぎ、品質向上と開発効率化の実現を目指します。詳細は、こちら
日時:2015年9月2日(水)・3日(木)
いずれも10:00~18:00
会場:京王品川ビル セミナールーム(東京・品川)
主催:日経テクノロジーオンライン
コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング