登壇するNTTドコモの吉田氏
登壇するNTTドコモの吉田氏
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 「2012年度末までに、おくだけ充電できる場所を新たに1万カ所以上増設する」――。NTTドコモは、「おくだけ充電」と名づけた非接触充電(ワイヤレス給電)機能に対応する充電器の設置台数を一気に拡大する方針を発表した。

 これは、同社 プロダクト部 第二商品企画担当部長の吉田裕之氏が、2012年10月31日から横浜で開幕した「FPD International 2012 / Mobile Technology 2012」のフォーラムで明らかにしたもの( Tech-On! 関連記事1)。

 同社は、2011年7月におくだけ充電に対応する端末を発売して以来、取り組みを進めている( Tech-On! 関連記事2)。吉田氏は「おくだけ充電は、対応端末と充電インフラの両輪で積極的に進めていく」と意気込む。おくだけ充電に対応した携帯電話機/スマートフォンに関しては「既に、累計で180万台以上を販売している」(NTTドコモの吉田氏)とする。

 一方、おくだけ充電に対応する店舗や施設は2012年9月末の段階で約500カ所。全日本航空の空港ラウンジやタリーズコーヒーの店舗などで3000台が稼働している状況だ。NTTドコモは2012年11月、パナソニック製のおくだけ充電用パッドやおくだけ充電非対応の端末でも同機能を体験できるアタッチメントなどをセットにした「設置キット」を用意し、設置箇所拡大に向けたキャンペーンを始めた。

 NTTドコモと共同でキャンペーンを展開するパナソニックによれば、「カフェやレストラン、待合スペース、移動中など、さまざまな場面でワイヤレス給電へのニーズが高まっている」(パナソニックグループ エナジー社 三洋電機 エナジー社 小型二次電池事業グループ 充電システムビジネスユニット ビジネスユニット長の佐野正人氏)という。