図1 電子書籍2機種を発表する楽天 代表取締役兼会長の三木谷浩史氏(写真中央)
図1 電子書籍2機種を発表する楽天 代表取締役兼会長の三木谷浩史氏(写真中央)
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図2 kobo arcも日本市場に投入
図2 kobo arcも日本市場に投入
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図3 フロントライトの点灯時と非点灯時の比較
図3 フロントライトの点灯時と非点灯時の比較
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図4 kobo mini
図4 kobo mini
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 楽天は、日本市場向け電子書籍端末の製品ラインアップを拡充する。カナダKobo社の「kobo glo(コボ グロー)」と「kobo mini(コボ ミニ)」である(図1)。いずれも、既に海外で販売されているもので、日本でも販売を始める。kobo gloは2012年11月15日、kobo miniは同年12月中旬に発売予定。価格は、それぞれ7980円(税込み)と6980円(税込み)である。今回の2機種の発売に伴い、既存の「kobo Touch」を従来の7980円(税込み)から6980円(税込み)に値下げする。2機種の発売に合わせ、2012年11月1日に東京都で発表会が開催され、実機が展示された。

 kobo gloの特徴は、フロントライトを搭載すること。これにより、寝室などの暗所でも電子書籍を読める。米E Ink社の6型の電子ペーパーを搭載する。画素数は1024×758。2Gバイトのフラッシュ・メモリ、IEEE802.11b/g/nの無線LAN機能を内蔵している。電子書籍コンテンツの格納に、最大32Gバイト「micro SDHCメモリーカード」も利用できる。外形寸法は157mm×114mm×10mm、重さは185gである。

 kobo miniは、女性や子供などに向けて、小型・軽量化したのが特徴である。外形寸法は133mm×102mm×10mm、重さは134g。米E Ink社の5型の電子ペーパーを搭載し、画素数は800×600である。2Gバイトのフラッシュ・メモリ、IEEE802.11b/g/nの無線LAN機能を内蔵している。

 加えて同社は、7型ディスプレイ搭載のAndroid端末「kobo arc」を日本市場でも近日中に発売することを明らかにした(図2)。同端末は、既に海外市場で販売されているものである。

 短い時間ではあったが、筆者は発表会会場に展示されていたkobo gloとkobo miniを実際に操作してみた。kobo gloでフロントライトを点灯した場合、非点灯時に比べて確かに文字が見やすかった(図3)。kobo miniは軽くて小さい上、片手で持てる(図4)。ただ、筆者にとっては、kobo gloでも十分軽くて小さい。そのため、筆者のような成人男性にとっては、携帯性で差を感じる場面は少ないだろう。一方で、女性や子供など、手が比較的小さい人にとっては、kobo miniの方が携帯しやすいとみられる。