――日本の医療メーカーが海外展開するうえで、コンティニュアに対応していることがどのようなメリットになりますか。

Clint McClellan氏

 McClellan氏:近年、デンマーク政府が遠隔医療の設計における「コンティニュアの設計ガイドラインへの準拠」を採択しました。こういった動きがあるだけに、コンティニュアの規格に対応することは、世界市場での大きなチャンスにつながると思います。携帯電話やパソコンも、標準化によってチャンスが拡大しました。血圧計や体重計などの基本的な使い方は世界共通なだけに、データ連携の標準化に対応した製品であれば世界中の人々が使うようになるでしょう。「いかに標準化したソリューションを提供できるか」。これがカギになると感じます。

――コンティニュア・ヘルス・アライアンスは、今後の3年間でどのような活動をするのでしょう。

 Parker氏:さきほど紹介したデンマークの例を含め、これまでは順調に我々の規格が受け入れられてきました。これは、規格の標準化が「効果的である」と証明されたことであり、多くの組織がそれを認識してきているからだと感じています。今後も、それをさらに拡大していきたいと思います。

 McClellan氏:私は、これまでよりももっと正確なデータを収集できるようになることが望まれると感じています。そうなれば、これまでできなかったようなアウトカムや健康への対策ができるのではないでしょうか。そのような仕組みができあがることを期待します。

 また、もっといろいろなアプリケーションが開発されることで、個人の健康管理がもっと楽しくなってほしい。携帯電話などと計測器を連携させ、例えば「自分の血圧がこれだけよくなった」と実感できるようなアプリケーションが開発されればうれしいです。