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Continuaに聞く、「データ通信の規格標準化が世界規模のビジネスチャンスをもたらす」

2012/10/26 10:00
近藤寿成=スプール、持田智也=デジタルヘルスOnline

 病院などの医療機関向けだけでなく、コンシューマー向けの製品でも始まりつつある健康関連機器や健康管理サービスなどの連携。体重計や歩数計のデータをスマートフォンなどを介してWebサービスで管理するのもそのひとつだ。

 Continua Health Alliance(コンティニュア・ヘルス・アライアンス)は、さまざまな医療・健康機器やシステム、サービスのシームレスな連携を支援してきた団体。より質の高い健康管理や高齢者の自立支援などを目的に、健康機器とのデータ連携に関する規格統一やガイドライン作成、対応機器認証などを手掛ける。規格統一によってどのようなメリットがあるのか。Exective DirectorのChuck Parker氏と、President and Chair of the Board of DirectorsのClint McClellan氏に話を聞いた。

(聞き手は、持田 智也=デジタルヘルスOnline編集長)


――コンティニュア・ヘルス・アライアンスはどのようなきっかけで立ち上がり、発展してきたのでしょうか。

Chuck Parker氏
Chuck Parker氏
2004年から2008年までMassproの最高技術責任者(CTO)に就任するなど、20年以上にわたって医療業界に従事。2009年1月から現職を務める。

 Parker氏:設立は2006年。さまざまなパーソナル・ヘルスケア用端末の相互運用に関する規格を統一するため、22の団体でスタートしました。設立から6年以上経ち、現在は世界中に220を超えるメンバーがいます。国際的なアライアンス(企業連携)に成長したといえるでしょう。

 医療機器やソフトウエア、サービスなどを開発するうえで重要となる、データ通信の設計ガイドラインや標準規格作成を進めています。このガイドラインに沿った機器(コンティニュア対応製品)は、血圧計や体重計などバイタル情報を計測する端末で12種の分類があります。これらの計測機器は、病院などの医療機関の外にいる患者のデータ収集にも大きな役割を果たしており、在宅で治療を受けたり、療養している高齢者などのさまざまなデータを集められます。もちろん、在宅の高齢者に限らず、誰もが普段持ち歩くような携帯型の計測機器もこれに含みます。

 これまで、コンティニュア対応を承認したのは全世界で77製品。認定待ちの製品も現時点で100ほどあります。今後1年半の間に、これらの製品も市場へと出回ることになるでしょう。

――コンティニュア対応製品が増えてきたことで、サービスの連携なども活発になっています。世界の市場をみて、どのような動きが出始めていますか。

Clint McClellan氏
Clint McClellan氏
1997年、Qualcommに入社。2011年12月にQualcomm Lifeの戦略マーケティング担当シニアディレクターに就任。コンティニュア・ヘルス・アライアンスでは、2011年1月から現職を務める。

 McClellan氏:世界では今「いかにして病気を未然に防ぐか」という、個人の予防医療が広まっていると感じます。南アフリカでは「予防ケアをしていれば保険料を下げる」といった保険会社の試みも出てきていますし、このような動きはメキシコや中国などさまざまな国でも出てきました。さらに、ブリティッシュ・エアウェイズやアディダス、ナイキなど、企業が主体となって予防ケアを始めているケースもあります。

 このような動きを踏まえると、血圧計や体重計といったさまざまなツールは、今後より重要なものになっていくでしょう。もちろん、これまでにも血圧計や体重計はたくさんの製品がありましたが、それらは必ずしも他の機器やインターネットなどにはつながる前提で開発されていませんでした。これらをつなぐことでデータを収集し、データベース化して医師がそれにアクセスできるシステムを作り上げる。これが、私たちの考え方です。健康産業界において、我々は“エンド・トゥ・エンド”のシステムや枠組みを提供しようとしている唯一の団体といっていいでしょう。

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