ドイツ 科学・イノベーション フォーラム 東京(以下DWIH 東京)と在日ドイツ商工会議所が、日本の若手研究者を対象に、ドイツ企業10社との共催による「第5 回ドイツ・イノベーション・アワード「ゴットフリード・ワグネル賞 2013」」の公募を行っている(ニュース・リリース:PDF)。最優秀賞には400万円の賞金に副賞が付く。応募締切は2012年12月9日である。

 この賞は、日本の若手研究者の支援と日独間の科学技術交流および国際的産学連携の促進を目的としている。過去に4回の授与があった(Tech-On!関連記事1同2同3)。DWIH 東京のディレクターを務めるレギーネ・ディート氏は、「ドイツは現在、欧州債務危機で厳しい状況に置かれているが、将来のさらなる発展の鍵となる科学技術やイノベーションを重視する姿勢に変わりはない。長く友好関係にある日本とドイツは、共に先進国として共通の課題を抱えており、地球規模の課題に対処するためにも協力関係を一層強化することが重要と考えている。この賞がその一助となれば幸いである」と述べている。

 第5回の応募対象は、環境・エネルギー、健康・医療、安心・安全のいずれかの分野における応用志向型の研究で、現在進行中の研究または過去2年以内に完了した研究成果である。応募資格は日本の大学・研究機関に所属する45 歳以下の研究者になっている。応募の中から、最優秀賞(賞金:400万円)が1件、優秀賞(同200万円)が1件、奨励賞(同100万円)が3件選ばれる。いずれの賞にも、ドイツの大学または研究機関に最長2カ月間研究滞在するための助成金が副賞として付く。なお、共催企業はBASFジャパン、バイエル、ボッシュ、エボニック デグサ ジャパン、ヘンケルジャパン、メルセデス・ベンツ日本、メルク、ショット日本、シーメンス・ジャパン、トルンプの10社である(アルファベット順)。