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中継局でデータを合成することで通信速度を約1.8倍に、NTTが試験装置を実演

中道 理=日経エレクトロニクス
2012/10/24 08:39
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システム概要
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無線LAN用LSIを使って作った無線機の内部
無線LAN用LSIを使って作った無線機の内部
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デモ・システムのアンテナ。手前に二つ、奥に一つアンテナを置き、折り返しでマルチホップ環境を実現していた
デモ・システムのアンテナ。手前に二つ、奥に一つアンテナを置き、折り返しでマルチホップ環境を実現していた
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既存の仕組みだとブロック・ノイズが載る
既存の仕組みだとブロック・ノイズが載る
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 NTTは中継局を使ってバケツリレーのようにデータを転送するマルチホップ通信を約1.8倍に高速化できる通信方式を開発し、「NTTつくばフォーラム2012」(2012年10月18、19日、つくば市)で展示した。マルチホップ通信に関与する無線機が同一の周波数を使う場合、時分割で各無線機が送信を行う。そのため、一般には1回のタイミングで1方向にしかデータが送信できないが、今回、中継局が2方向に同時に送信するようにしたことがポイントである。

 例えば、AとCという無線機がBという中継局を経由して通信していたとする。AとCが双方向通信をする場合、AからB、BからC、CからB、BからAという具合に、4回のタイム・スロットを使ってデータをやり取りする。

 今回の方式では、BからAと、BからCの通信を同時に行うことで占有時間を減らす。Bに対して送信側となったAおよびCは自分が送り出したデータは分かっている。Bがそれぞれのデータをビット加算し、送信すると、A側、C側ではこの加算データから自分のデータを除いたもの、つまり相手から送信されてきたデータを導き出せる。

 今回のシステムではさらに高速化するために、複数のパケットを集め、AからC、CからAに送られるデータの大きさがほぼ同じになった段階でまとめて送信する方法も取り入れた。双方に送るデータの長さが違うと、足らない部分にダミー・データを入れるなど、通信速度の向上に寄与しないデータを付加しなければならなくなるからである。

 展示では、HDの映像が今回の仕組みを使うと問題なく送信できるのに対し、この仕組みを使わない場合はブロックノイズが出てしまう様子を見せていた。

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