図1 富士フイルム 代表取締役会長・CEOの古森重隆氏(右)とCMに出演する女優の真木よう子さん(左)
図1 富士フイルム 代表取締役会長・CEOの古森重隆氏(右)とCMに出演する女優の真木よう子さん(左)
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 富士フイルムは2012年10月9日、デジタル・カメラの高級機種「Xシリーズ」の新製品発表会を開催した。新製品は、同社のミラーレス・カメラの第2弾製品「FUJIFILM X-E1」と、コンパクト型デジタル・カメラの高級機「FUJIFILM XF1」の2機種である。いずれも、「年間30万台を販売目標としている」(同社)という。

 「スマートフォンの普及が急速に進みコンパクト型デジタル・カメラのローエンド機種に大きな影響を与えている。一方で、レンズ交換式カメラやレンズ一体型の高級機の市場ニーズはむしろ高まっている」――。

 新製品発表会で登壇した同社 代表取締役会長・CEOの古森重隆氏は、デジタル・カメラ業界の現状をこう説明した(図1)。「我々は、この高級分野に向けて新製品を投入する」(同社)と意気込む。

ファインダーに違い


 X-E1は、同社が2012年2月に発売した「FUJIFILM X-Pro1」に次ぐミラーレス・カメラ(図2、3 Tech-On! 関連記事1)。2012年11月17日の発売を予定する。価格はオープンで、想定実売価格は9万円前後である。

 X-Pro1との最大の違いは、ファインダー部にある。X-Pro1では、光学式ファインダー(OVF:optical view finder)と電子式ファインダー(EVF:electric view finder)の両方を備える「ハイブリッドビューファインダー」を採用していた。これに対してX-E1ではEVFのみを搭載する。EVFのパネルは有機ELで、0.5型で約236万画素品である。

 コンパクト型デジタル・カメラの高級機であるXF1は、同年11月3日の発売予定( Tech-On! 関連記事2)。価格はオープンで、想定実売価格は5万5000円前後の見込み。指で繰り出すマニュアル式ズームを搭載した。広角端でF値が1.8と明るい大口径レンズを使いながらレンズ格納時の本体の厚さを33mmに抑えた。

図2 「FUJIFILM X-E1」(下)と「FUJIFILM XF1」(上)
図2 「FUJIFILM X-E1」(下)と「FUJIFILM XF1」(上)
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図3 XF1を持つ真木よう子さん
図3 XF1を持つ真木よう子さん
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