ホシデンが展示したIHD
ホシデンが展示したIHD
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筐体裏にマグネットを設けており、冷蔵庫などに張り付けて利用できる
筐体裏にマグネットを設けており、冷蔵庫などに張り付けて利用できる
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電力やガス、水道など各種メーターと無線接続して利用量や金額を表示できる
電力やガス、水道など各種メーターと無線接続して利用量や金額を表示できる
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ユーザーが加入しているエネルギー事業者のサービス・プランの種類なども表示できるという。
ユーザーが加入しているエネルギー事業者のサービス・プランの種類なども表示できるという。
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時間帯ごとの利用状況の変化を示した例
時間帯ごとの利用状況の変化を示した例
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 ホシデンは、電力やガスのスマートメーターと近距離無線通信で接続し、利用状況を表示できる宅内向け小型ディスプレイ「IHD(In Home Display)」の新規開発品を、「CEATEC JAPAN 2012」(2012年10月2~6日、幕張メッセで開催)で参考出展した。

 ZigBee規格の近距離無線通信モジュールを内蔵しており、スマートメーターと無線接続して利用料金や使用量を表示できる。ホシデンは既に、米国のエネルギー事業者向けに同種のIHDを提供開始しているが、今回はさらに機能を強化した。スマートメーターやHEMS機器に向けたミドルウエアである「ZigBee Smart Energy Profile 1.1(SEP 1.1)」に対応する。主に、米国の事業者のサービスに向ける。

 電力やガス、水道の利用状況などを、時間帯別、または日付別などでグラフ状に表示できる。ガスや電気料金の表示や、利用しているサービス・プランの表示、またエネルギー事業者からのショート・メッセージなどを表示できる。このほか、プリペイドのユーザーに向けた、残額表示機能も備えた。重さは68gで、筐体裏のマグネットを使って冷蔵庫などに張り付け可能である。約900mAhのLiイオン2次電池を内蔵しており、満充電すれば3カ月程度利用できるという。USB端子を備えており、USBバス・パワーによる充電が可能である。

 エネルギー事業者が提供する各種デマンド・レスポンス・サービスに対応できるとしている。例えば、「TOU(Time of Use Pricing)」、「CPP(Critical Peak Pricing)」、「RTP(Real Time Pricing)」、「PTR(Peak Time Rebate)」などという。

 ホシデンはこれまでに、米WGN社と共同開発したIHDを、米テキサス州の電力事業者であるReliant Energy社に納入している。同社はさらに、今後は日本国内市場に向けたIHDも開発していく方針である。そのため、SEP1.1だけではなく、「Echonet Lite」にも対応する予定。ただし、その際に利用する物理層の伝送規格は、未定としている。