パナソニック プレシジョンデバイスは、レーザを光源に用いた超小型プロジェクターを開発し、「CEATEC JAPAN 2012」(2012年10月2~6日、幕張メッセで開催)の「パナソニックデバイス」ブース(ホール8)で披露した。
開発品は、画素数が854×480で、明るさが100lmである。厚さが7.5mmと薄いのが特徴。表示素子には、米Texas Instruments(TI社)が手掛ける各画素にMEMSを割り当てたDMD「DLP Pico」を、光源には赤(R)、緑(G)、青(B)3色のレーザを用いた。
この中で、Gのレーザはパナソニック プレシジョンデバイスが自社で開発したもの(Tech-On!の関連記事)。赤外レーザ光をSHG結晶で波長変換するものであり、出力は1Wである。外形寸法が8.5mm×22.0mm×11.5mm(体積は2.15cc)と、「出力1W品で世界最小を実現した」(同社)とする。
同社では、プロジェクター・モジュールだけでなくGレーザ単体で、ユーザーに提供していく考えだ。「2013年度には量産を開始したい」(同社)とする。
MEMSミラー品も出展
パナソニック プレシジョンデバイスは、MEMSミラーを順次走査して映像を表示する超小型プロジェクターを併せて出展した。モジュールの体積が3.8ccと小さいのが特徴である。画素数は「1024×768までは対応可能」(同社)とする。明るさは20lm程度とする。