トヨタ自動車の友山氏
トヨタ自動車の友山氏
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 トヨタ自動車は「CEATEC JAPAN 2012」に同社として初めて展示ブースを構えた。クラウドと連携させた電気自動車(EV)のコンセプトモデル「Smart INSECT」の展示がその目玉だ(Tech-On!関連記事)。展示ブースで報道陣の取材に応じた同社 常務役員(IT担当)の友山茂樹氏は、「家電とクルマの技術は互いに近い存在にある。今後、技術とビジネスの両面で家電業界との連携を深めたい」(同氏)と出展の狙いを語った。

 同社は今回のコンセプトモデルで、友達やペットのような「対話相手としてのクルマを目指した」(友山氏)という。そこで、「Kinect」によるジェスチャー入力や、スマートフォンを介したクラウドとの連携機能など、家電関連の技術を満載した。家庭内の家電の遠隔操作など、クルマと家電をつなぐ機能も盛り込んだ。

 とりわけ、スマートフォンの活用によって「高級なナビを必要としない、低コストのテレマティクス・サービスを構築できるメリットは大きい」(友山氏)という。今回のデモを行ったような機能を「将来的に数十万円のオーダーで実現したい。例えば、レクサスのエントリー・モデルなどに搭載できる可能性があるのではないか」(同氏)との見通しを示した。