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生物学と工学の融合目指す「生物規範工学」の研究が科研費の助成でスタート

吉田 勝=日経ものづくり
2012/10/02 19:25
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新学術領域の発足を記念して開かれた公開ワークショップの様子
新学術領域の発足を記念して開かれた公開ワークショップの様子
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3つの研究班の位置付け
3つの研究班の位置付け
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 生物学と工学を融合させて生物の技術体系を解明する「生物多様性を規範とする革新的材料技術」(生物規範工学)の研究が始まる。同研究分野は、2012年度の文部科学省の科学研究費(科研費)助成事業における新学術領域研究として採択され、国内の産学の研究者や技術者が本格的な研究に着手する。2012年10月2日には、正式な採択を受けて公開ワークショップが開催され、研究の方向性などが発表された。

 今回助成事業に採択された生物規範工学の研究においては、生物模倣をさらに推し進めることで、生物学や博物学、材料科学、分子科学などさまざまな領域の学問の融合と異分野の産学連携によって、産業に資する低環境負荷の新しい技術体系を創生することを目指す。併せて、研究を通じて生物と工学の両方に長けた人材の育成も狙う。

 具体的には、「生物規範基盤」(A01班)、「生物規範設計」(B01班)、「生物規範社会学」(C01班)の3つの研究班に分かれて研究を進める。

 A01班の主な目的は、既存の博物学の情報をデータベース化するとともに、走査型電子顕微鏡写真などの大量の画像データを整理・検索する技術を開発し、研究の基盤となる「バイオミメティクス・データベース」を構築すること。最終的には、インタ-ネット上に公開して産学の研究者や技術者が広く利用できるようにするという。

 B01班は、生物学的機能の発生と微細構造の成形プロセスを解明して、材料設計に応用することを目指す。例えば、防汚効果や撥水効果、接着・剥離効果などを持った材料開発の他、植物や昆虫の仕組みをヒントにした高感度センサなどの開発を狙う。

 C01班は、B01班の個々の研究成果を体系化するとともに、ドイツなどが主導している国際標準化への動きにも対応する。

 科研費助成事業の新学術領域研究は、新たな研究領域を設定して異分野連携や共同研究、人材育成などを図る比較的大がかりな研究を支援するためのもの。5年間にわたり研究費を助成する。

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