エアージェスチャー対応カーナビ
エアージェスチャー対応カーナビ
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手を近付けるとメニューなどが現れる
手を近付けるとメニューなどが現れる
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ハードウエアの仕様
ハードウエアの仕様
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 パイオニアは2012年10月2日、画面の前に手をかざしたり、手を横切らせたりすることで操作するカーナビを「CEATEC JAPAN 2012」(同年10月2日~6日、千葉市、幕張メッセ)の会場内で発表した。同社はこのユーザー・インタフェースを「エアージェスチャー」と呼ぶ。

 今回発表したのは普及価格帯のカーナビである「楽ナビ」シリーズの最新機種。手を画面の前にかざすと、現在再生中の楽曲を表示したウィンドウと、「自宅を目的地に選ぶ」や「良く行く場所を目的地として選ぶ」、「再生中の楽曲をスキップする」といった良く使うメニューが表示される。手を画面の前から遠ざけると、こうしたメニューが消え、全画面で地図が表示されるようになる。

 一方、手を横に振ると、ユーザーがあらかじめ設定してある機能をボタン操作なしに使える。設定可能な機能としては「ナビとAV機能の切り替え」「音楽のスキップ/前曲の再度再生」といった10種類が用意されている。例えば、ナビとAV機能の切り替えの場合、左に手を振るとAV機能になり、右に振るとナビ画面になる、といった具合だ。

 手の動きを検知するセンサ部は二つの赤外線発光部とその真ん中にある赤外線受光部からなる。手がセンサ部にかざされた場合、赤外線の反射によってそれを検知できる。横方向の動きは「左右の赤外線発光部の発光タイミングを変えるなどすることで、手が画面の右側にあるか、左側にあるかを判断できるようにしている」(説明員)という。

 エアージェスチャー搭載の機種は内蔵型の「AVIC-MRZ009」「同007」、ポータブル型の「AVIC-MRP009」「同008」「同007」「同006」の計6機種である。2012年10月中旬から順次発売する。