EVへの非接触充電を披露
EVへの非接触充電を披露
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20cm程度横にずれても給電できるという
20cm程度横にずれても給電できるという
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 TDKは、電気自動車(EV)へのワイヤレス給電システムを試作、「CEATEC JAPAN 2012」(2012年10月2~6日、幕張メッセで開催)において参考出展した。同社が開発した直径50cmほどのコイルを使い、3kW、もしくは20kWの電力を非接触で供給できる。TDKは昨年のCEATECでも、ワイヤレス給電システムを出展していたが、EV充電に向けた開発品を参考出展するのは今回が初めて。

 CEATEC会場に実際にEVを設置し、非接触で充電できる様子を示した。送電側と受電側のギャップの大きさは15cmから20cm程度。独自開発の自動チューニング技術を用いることで、給電位置の横ずれに強いとする。20cm程度までは横にずれても給電できるという。利用する周波数は20kHzから200kHz程度である。

 電力の伝送効率は、「総合効率で80~90%」(TDK)という。TDKのフェライト材料をコイルの下部に敷き詰めることで、磁界の向きなどを調整しているとする。今回は参考出展という位置づけであり、実際のシステムに利用される時期は未定である。