2012年10月2日から開催される「CEATEC JAPAN 2012」では、新しいユーザー・インタフェース(UI)を実現するさまざまな技術の提案が注目を集めそうだ。

 毎年、新しいUIの提案しているのが、携帯通信事業者である。例えばNTTドコモは今回、「Grip UI」と「ibeam」と呼ぶ研究開発品を出展する(発表資料)。Grip UIは、その名のとおり、 握ることでスマートフォンを操作できるもの。利用したい機能のショートカット起動をはじめ、さまざまな操作を実行できる。タッチ・パネルで操作しづらい場合でも、快適な操作が可能とする。

 ibeamは、視線を動かすことで、ブラウザーのスクロールやブックリーダーのページ送りなどの操作ができるタブレット端末である。指で操作できない状況でも、視線検知する技術によって、アプリケーションを操作できる。

 CEATEC会場付近では、UIに関連するセミナーも開催される。例えば、電子情報通信学会 パターン認識・メディア理解研究会(PRMU)専門委員会は、幕張メッセの会議室で研究会を開催する。題目は、「パターン認識によるインタフェースの未来」。例えば、楽天の益子 宋氏が「未来のお買い物を支援するインタフェース開発と取り組み」と題し、 AR(拡張現実感)やソーシャルメディアを活用した将来の買い物体験について講演する予定である(研究会のプログラム)。