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村田製作所が介護ロボットを開発した理由

2012/09/21 18:00
小谷 卓也=日経エレクトロニクス 兼 デジタルヘルスOnline

ムラタ
電動歩行アシストカー「KeePace(キーパス)」

 村田製作所は2012年9月21日、福祉用具メーカーである幸和製作所と共同で、電動歩行アシストカー「KeePace(キーパス)」を開発したと発表した。足腰が不自由で歩行に不安がある人(介護保険制度の分類で要支援1~要介護1程度の人)に向けた歩行補助のための機器である。


村田のセンサ技術などを駆使

ムラタ
従来の歩行補助具で坂道を下る場合は、補助具が先に下りていかないように押さえなければならず、利用者に体力的な負荷がかかっていた

 従来の(電動ではない)歩行補助具は、利用者がバランスを崩すと車体ごと転倒したり、坂道の歩行では体力的な負荷がかかったりする課題があった。これらを解決するため、村田製作所の技術を活用し、転倒防止(安定性)や坂道サポート(パワー・アシスト)などの機能を盛り込んだ。

ムラタ
村田製作所の「ロボット技術」を活用することで課題を解決したと説明

 具体的には、村田製作所が開発する、自転車型ロボット「ムラタセイサク君」や一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん」に利用している“倒れない”技術を転用した。例えば、同社のジャイロ・センサで本体の傾き(角速度)を検知し、それに応じた車輪の制御を行うことで本体が転倒しないようにバランスを保つ。さらに、傾斜センサによって坂道の角度を検知し、それに応じて本体の傾きを制御することで利用者への負荷を低減する。今回のベースとなる試作品は、2011年10月に開催された「CEATEC JAPAN 2011」で参考出展されていた(関連記事)

ムラタ
電動歩行アシストカーは、坂道の角度を検知して本体の傾きを制御するため、本体が勝手に動き出すことがない

 なお、傾斜センサは、村田製作所が2012年1月に買収したフィンランドVTI Technologies社(現・Murata Electronics Oy社)製。ショベルローダーなどの建機や医療機器、航空機用計測システムなどに利用されているセンサである。

「ヘルスケア事業の先進事例に」

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