高齢者などの歩行を支援する電動歩行アシストカー「KeePace」
高齢者などの歩行を支援する電動歩行アシストカー「KeePace」
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 村田製作所は、福祉用具メーカーの幸和製作所(本社大阪府堺市)と共同で、電動歩行アシストカー「KeePace」を共同開発した(ニュースリリース)。村田製作所のMEMSジャイロセンサや傾斜センサ、およびそれらのセンサを用いた倒立振り子制御技術などを組み込んだ「アシスト制御システム」を採用している(Tech-On!での詳細記事はこちら)。

 KeePaceは、高齢者などの歩行を支援する歩行補助用カートを電動化したものといえる。2輪の駆動輪を持つ本体にT型のハンドルが付いており、利用者がハンドルに体重をかけて歩くと動き出し歩行を助ける。

 アシスト制御システムは、村田製作所の技術PR用ロボット「ムラタセイサク君」や「ムラタセイコちゃん」に搭載した倒立振り子制御を応用しており、2輪でも倒れずに歩行を支援する。2011年の「CEATEC JAPAN2011」にコンセプトモデルを出展していたが(Tech-On!関連記事)、幸和製作所と共同開発するに当たって、駆動機構や制御機器の最適設計により小型化するとともに、坂道での歩行支援や旋回機能を向上させた。

 なお、「第39回 国際福祉機器展」(2012年9月26~28日、東京ビッグサイト)の幸和製作所ブース、および「CEATEC JAPAN2012」(2012年10月2~6日、幕張メッセ)の村田製作所ブースにて展示する予定。ドイツで開催される福祉・介護機器展「REHACARE 2012」(2012年10月10~13日、デュッセルドルフ)でも展示するという。