右がHEVCで13Mビット/秒に圧縮処理した映像、左がH.264で22Mビット/秒にしたもの
右がHEVCで13Mビット/秒に圧縮処理した映像、左がH.264で22Mビット/秒にしたもの
[画像のクリックで拡大表示]
参加者の関心を集める
参加者の関心を集める
[画像のクリックで拡大表示]
ATEME社のブース
ATEME社のブース
[画像のクリックで拡大表示]

 フランスATEME社は、次世代符号化方式「HEVC(High Efficiency Video Coding)」のソフトウエア・コーデックを開発、4K(3860×2160画素)映像を圧縮して伝送するデモをIBC 2012で披露した。同社はHEVCのコーデック開発を進めていることを明らかにしていたが、4K映像の圧縮符号化に利用したシステムを見せたのは今回が初めてという。

 開発したのは、フレーム速度が60フレーム/秒の4K映像を、13Mビット/秒に圧縮して表示するシステム。「ここまで圧縮しても、映像品質は劣化していない」(同社)と、開発技術を来場者にアピールした。ブースの実演では、H.264/MPEG-4 AVC(H.264)で圧縮した映像(22Mビット/秒)と並べて再生し、映像品質にほとんど差が無いことを示している。

 ATEME社は、H.264などソフトウエア・コーデックの開発メーカーで、トランスコーディングのソフトウエアなどで、日本企業の顧客も抱えている。フランス政府の研究開発プロジェクトから資金援助を受け、HEVCのソフトウエア・コーデック開発を進めていた。