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 ドイツVolkswagen(VW)社は7代目となる新型「Golf」を公開した。車体を最大100kg軽量化し、気筒休止システムを採用した排気量1.4Lの直噴ガソリンターボエンジン「TSI」を搭載したモデルでは欧州混合モード燃費4.8L/100km(20.8km/L)と、従来の1.4L・TSIエンジン搭載モデルより燃費を23%向上させた。

 新型Golfは、VWグループの新しいモジュール戦略である「MQB」を、ドイツAudi社の「A3」に次いで採用し、プラットフォームからエンジンに至るまで全面的に刷新した。詳細は発表されていないが、ガソリンエンジンは排気量1.2Lおよび1.4LのTSIエンジンで、出力のバリエーションは63~110kW。すべてのエンジンにアイドリングストップ機構とエネルギ回生システムを備える。ベースエンジンである1.2L・63kWのTSIエンジンの燃費は4.9L/100km(20.4km/L)、CO2排出量は115g/km。

 ディーゼルエンジンは出力77kWと110kWのタイプがあり、77kW仕様の欧州混合モード燃費は3.8L/100km(26.3km/L)、CO2排出量は99g/kmと100g/kmを切り、従来型Golfの低燃費仕様車である「BlueMotion」仕様と同等の燃費を実現した。新型Golfでは、欧州混合モード燃費3.2L/100km(31.3km/L)・CO2排出量85g/kmを実現したBlueMotion仕様も用意する。新型Golfシリーズ全体で、平均13.9%のCO2排出量を削減すると同社は見積もっている。新型Golfのベースモデルの価格は1万6975ユーロ(1ユーロ=98円換算で166万3550円)で、従来モデルから据え置いたとしている。