図1 「LEDダイニングライト」4機種を発表
図1 「LEDダイニングライト」4機種を発表
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図2 「サークルタイプ」は通常品に加えて点灯時に木の葉が見える商品を用意
図2 「サークルタイプ」は通常品に加えて点灯時に木の葉が見える商品を用意
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図3 導光板を用いてLEDを照らす
図3 導光板を用いてLEDを照らす
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図4 開発品の導光板(左)と通常のアクリル板(右)の比較
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図5 用途に応じて調光
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図6 開発品のデザイン監修を手掛けた近藤康夫氏
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図7 デザイン性を高めたLED照明器具をダイニング以外にも展開
図7 デザイン性を高めたLED照明器具をダイニング以外にも展開
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 シャープは2012年9月4日、ダイニング向けにデザイン性を高めたLED照明機器「LEDダイニングライト」4機種を発表した(ニュース・リリース)。「LEDの特徴を生かしたデザインで新しい商品を提案していく」(同社 健康・環境システム事業本部 LED照明事業部長の桃井恒浩氏)。2012年9月21日に発売する。市場想定価格は、3万5000円~4万5000円。

 開発品は、1枚のプレート(板)が空間に浮かぶようなデザインを特徴とする。デザインは、長方形状の「ラウンドスクウェアタイプ」と円状の「サークルタイプ」の2種類。ラウンドスクウェアタイプは4人掛けと6人掛け品を、サークルタイプは通常品に加えて点灯時に木の葉が見える商品を用意した。

 液晶テレビのLEDバックライトと同様に、アクリル樹脂製の導光板の端にLEDを配置する「エッジライト方式」を採用した。アクリル樹脂製の導光板内に微細な拡散粒子を分散することで、光の取り出し効率を高めながら、消灯時にはプレートが透明に見えるようにしたとする。加えて、プレートの端面加工を工夫することで、光の量と照射角度を制御し、光を効率よく後方に照射できるとする。

 シャープが手掛けるLEDシーリングライトと同様に、「寒色」(白色)から「暖色」(電球色)までの10段階調色機能に加えて、「さくら色」の調光機能を搭載する(Tech-On!の関連記事)。さくら色は、深みのある「八重桜」と、淡い「ソメイヨシノ」の2種類のさくら色を用意する。夕食時にはソメイヨシノ、家族の団らんの時には八重桜といったような、生活シーンに応じた使い分けを提案する。

デザイン照明の拡大を目指す

 開発品のデザインの監修は、デザイナーの近藤康夫氏が手掛けた。同氏は、2005年から現在までシャープの白物家電製品のデザイン顧問を務めている。開発品に関しては、「意匠と機能の両立を目指した」(同氏)とする。なお、開発品のデザインそのものは、ラウンドスクウェアタイプをビートニクの宮崎祥江氏、サークルタイプをミチイト(酒匂克之氏と山田尚弘氏のユニット)がそれぞれ手掛けた。

 シャープでは、デザイン性を高めたLED照明器具をダイニング以外にも展開していく考えだ。発表会場では、今回の開発品を用いたスタンドライトやブラケットなどの試作機を披露しており、今後の商品化を目指す。さらに、建材一体型照明など業務用途への展開も視野に入れる。