エレクトロニクス機器関連で欧州最大の展示会である「IFA 2012」の開催を前に、2012年8月29日(現地時間)に報道機関を対象とするプレス・デーが開幕した。同展示会を共催するドイツMesse Berlin社とgfu(ドイツ民生通信エレクトロニクス協会)が記者会見を開催し、出展規模などについて発表した。
記者会見に登壇したMesse Berlin社COOのChristian Goke氏によれば、IFA 2012の総展示面積は14万2200m2と前年比で1.4%増え、過去最大となった。出展社数は1439社と前年(1441社)とほぼ同等。来場者数も前回と同等を見込んでいるという。
Goke氏は欧州の経済危機に触れ、「不況に見舞われているのは欧州の一部の地域にとどまる。欧州全体では、2012年にGDPが前年比2.4%増加する見通しであり、堅調だ」(Goke氏)と述べた。ただし、コンシューマ機器市場では、アジアの勢いが欧州を上回る。gfuのRainer Hecker氏(Chairman of the Supervisory Board)が記者会見で引用した調査データによれば、コンシューマ機器市場の地域別占有率において、2012年にはアジアの新興地域(前年比2ポイント増の21%)が西ヨーロッパ(前年比2ポイント減の19%)を逆転する見通しである。