NHKとパナソニックが2012年4月に発表した145型PDP。7680×4320 画素で60フレーム/秒で駆動する
NHKとパナソニックが2012年4月に発表した145型PDP。7680×4320 画素で60フレーム/秒で駆動する
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 日本放送協会(NHK)は2012年8月23日、開発を進める7680×4320 画素の「スーパーハイビジョン」(SHV)が、国際電気通信連合(ITU)の無線通信標準化部門による勧告を受け、次世代のテレビ放送システムの国際規格となったことを発表した(ニュース・リリース)。

 NHKは、総務省や電波産業会(ARIB)、メーカーなどと連携して、SHVの国際標準化活動に取り組んできた。 今回、(1)120フレーム/秒というフレーム数と(2)実物に近い表現が可能となる色再現範囲を、仕様に追加することで、テレビの国際規格として承認される運びとなった。

 SHVは、現行のデジタル放送を超える「超高精細映像システム」として、NHKが1995年より研究開発を手掛けているもの。2012年のロンドン五輪では、英国、米国、日本国内(渋谷、秋葉原、福島)の世界9カ所でSHVによるパブリック ・ビューイングを実施した(Tech-On!の関連記事)。国内では、2020年の試験放送開始を目指している。