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 セイコーエプソンは、同社が開発した運動解析システム「M-Tracer」を、ミズノが新たに展開するゴルフ・クラブ選択支援サービスに向けて提供すると発表した。同サービスを利用すれば、ユーザーが自分のスイングに合ったゴルフ・クラブを科学的に選べるようになると説明する。ミズノでは2012年9月22日から、直営店や一部の得意先において、このサービスを利用した「ミズノ BODY FIT GOLF(ボディフィット ゴルフ)」シリーズのゴルフ・クラブの販売を開始する予定である。

 M-Tracerは、角速度と加速度のデータを計測するセンサと、運動データの解析や3次元(3D)的な可視化を実現するソフトウエアを融合させたシステム。「Motion Tracer」の略である。まず、対象となる運動の角速度と加速度をセンサで計測、データはBluetoothでパソコンなどに転送される。データは用途別に解析、3Dに可視化される。例えば、姿勢や運動軌跡を3D表示で直感的に認識し、運動効率を高められるようにフィードバックすることが可能になる。

 今回は、このシステムを利用してゴルフ・スイングを正確に計測。ユーザーのスイングのタイプを定量的に把握し、タイプに応じたゴルフ・クラブの選択に活用する。

 セイコーエプソンは、2012年8月8日、医療、健康、スポーツの3分野を、同社にとっての新たな領域にすると表明(関連記事)。今回の取り組みも、その一環と位置付けられる。