サービスのイメージ(リリースから)
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 KDDIと米TeraRecon社は、クラウド型の「リアルタイム3D医用画像ソリューション」の提供を、医療機関に向け2012年8月3日に開始する。3D医用画像のリアルタイムな処理、閲覧を可能にするソリューションである。3D医用画像は、X線CT装置やMRIで撮影した2D(2次元)画像を元に、断面では認識しにくい体内構造を3D化した画像のことである。

 TeraRecon社が提供する大規模配信型の3D医用画像ソリューションを、「KDDI クラウドプラットフォームサービス」上に構築する。病院内でのサーバー運用と同等のリアルタイムな処理が可能になるという。医療機関にとっては、初期投資を抑えたシステム導入が可能になったり、タブレット端末やスマートフォンなどのデバイスから3D医用画像の処理や閲覧が可能になったりするという。

 今回の提供開始に先立ち、埼玉県の済生会川口総合病院において2011年12月~2012年3月に実証実験を実施した。約2000枚の3D医用画像データをクラウド側に送信、解析を行った結果、病院内にサーバー・システムを設置した場合と同等の処理速度と操作性を実現したという。